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タブレット PC を見て、おそらくデータ管理プラットフォームを調査している人物

データ管理プラットフォーム (DMP) の詳細。

簡単に言えば、DMP はさまざまなソースからデータを収集、整理、アクティブ化して、利用可能な形式に変換するのに役立つプラットフォームです。DMP はさまざまな種類のデータを取り込んで管理できますが、通常は個人を特定できない情報に使用します。

顧客データが蓄積されるにつれ、そのデータを管理および保存するスマートなソリューションを見つけることが不可欠になります。しかし、適切なデータ ソリューションは、管理とストレージだけにとどまりません。DMP はすべてのソースから複雑なデータ セットを収集および管理する課題の解決を支援するだけでなく、データを分析して実用的なインサイトを取得し、外部データの購入と転送を促進して、ターゲット広告の購入のためにサードパーティの広告ネットワークやアド エクスチェンジに接続することで、さらなる成果を実現します。

ただし、DMP にはいくつか制限があります。そのため DMP が企業にとって適切なデータ ストレージと分析ソリューションであるか調査することが重要です。使用するデータの種類によっては、ニーズを満たすのに異なる種類のデータ ストレージ システムが最適な場合があります。


DMP で何ができますか。

DMP は、データに基づくインサイトを行動に移すさまざまな方法を提供します。

  • 広告のターゲット設定。対象ユーザーのプロファイルを特定し、最も効果の高い顧客にターゲット広告を直接配置します。
  • パーソナライズされたエクスペリエンス。セグメント化した対象ユーザーに合わせて特別に調整したコンテンツとエクスペリエンスを構築します。
  • 他のプラットフォームとの通信。アド エクスチェンジに直接接続して、ターゲット広告の配置を購入します。
  • データの収益化。セカンドパーティやサードパーティのデータを購入、収集、分析します。そして独自のデータをセカンドパーティのデータとして販売します。

DMP で管理できるデータの種類は何ですか。

DMP を使用して 3 種類のデータを収集および分析できます。

ファーストパーティ データ

ファーストパーティのデータは、顧客との直接的な関係から独自に収集した情報を含みます。このデータは、メール アドレス、行動、顧客情報、購入履歴などを含みます。ファーストパーティのデータは、フォーム、サインアップ、直接的なやり取りを通じて顧客から直接収集できますが、ピクセル追跡、Cookie、デバイス ID を介して収集することも一般的です。

DMP はファーストパーティ データを収集および分析できますが、これは匿名のユーザー プロファイルと対象ユーザーのインサイトを生成する目的でのみ行います。通常、ファーストパーティ データは、すべてのファーストパーティ データを収集して整理する 顧客データ プラットフォーム (CDP) でまず管理され、その後 DMP に提供されて対象ユーザーのプロファイルに組み込まれます。

セカンドパーティ データ

ファーストパーティ データと同様に、通常セカンドパーティ データは顧客とその行動に関する情報を含みます。これは直接の対話、ピクセル追跡、Cookie を介して収集します。主な違いは、自分ではない別の組織が収集したデータである点です。

セカンドパーティ データを使用すると、現在の顧客プールの外に目を向けて、マーケティングの対象として有望な幅広いユーザーに関する情報を取得できます。双方に有益な契約を通じてセカンドパーティ データを購入したり、企業間で交換したりできます。実際のセカンドパーティ データの交換は DMP を通じて円滑に行われます。

ファースト パーティ データのみでは DMP を実行できないため、セカンドパーティ データを使用してファースト パーティ データを補完して拡張できます。これにより、現在の顧客プールが大規模な分析には小さすぎる場合でも、対象ユーザー プロファイルの構築とインサイトの生成を開始できます。

サードパーティ データ

サードパーティ データとは、さまざまなソースから収集され、一緒にパッケージ化され、購入できる状態になったデータのことです。基本的に、大規模なデータ アグリゲーターは、発行元や他のデータ所有者からファーストパーティ データを購入し、それを大規模なデータセットに集約して、DMP で購入できるようにします。サードパーティ データを使用してファーストパーティ データとセカンドパーティ データを補完し、顧客のターゲット設定プロファイルにさらなる深みと精度を加えます。


DMP でデータを分析する方法を教えてください。

データ管理プラットフォームを使用して、4 つの段階でデータを分析および操作します。

  • 収集と整理。DMP を使用して、すべてのファーストパーティ データを独自に収集し、セカンドパーティ データとサードパーティ データを取得します。DMP は指定したビジネス目標とマーケティング モデルに基づき、すべてのデータをカテゴリと分類に整理します。
  • 対象ユーザー セグメントの識別。DMP はデータを分析し、さまざまな共有特性に基づき幅広いチャネル全体で顧客ベースを正確に表す対象ユーザー セグメントを生成します。
  • 詳細なデータ分析。DMP を使用して他の分析ツールと接続することで、より詳細な対象ユーザー分析とさらに深いインサイトを得ることができます。これは、新しい有望な対象ユーザーの特定と、将来の展開やコンテンツの決定に役立てることができます。
  • データ転送。データから生成したインサイトと対象ユーザーに基づいて行動を起こします。DMPを使用して、アド エクスチェンジ、サプライ サイド プラットフォーム (SSP)、デマンド サイド プラットフォーム (DSP) に接続し、ターゲット広告の配置を購入します。DMP で独自のファーストパーティ データをパッケージ化して、セカンドパーティ データとして販売します。

DMP を活用する際の制限について教えて下さい。

データ管理プラットフォームを使用するメリットはありますが、その機能が他のデータ分析手段と比較して劣る場合もあります。

  • 長い処理時間。分析レベルの関係で、DMP は通常新しいデータの取り込みと分析に長い処理時間が必要です。CDP とは異なり、DMP のデータはリアルタイムで表示できません。
  • 短いデータ保持期間。DMP のデータは Cookie に依存することが多く、データの保持期間は通常 90 日のみです。
  • 外部データの必要性。DMP はファーストパーティ データのみでは実行できないため、使用するには通常、追加データを購入する必要があります。
  • 演算がブラック ボックス。DMP が生成したインサイトは表示できますが、インサイトを生成したデータをいつでも直接確認できるとは限りません。
  • パーソナライズされたマーケティングの欠如。顧客プロファイルは個別の ID ではなく、属性のみに基づいています。顧客プロファイルに基づく対象ユーザーに広告を掲載できますが、DMP で個々のユーザーを追跡したり、ターゲット広告を掲載することはできません。

DMP と CDP の違いについて教えて下さい。

セカンドパーティ データとサードパーティ データの大規模なコレクションを保存および分析し、外部データの収集と転送を容易にするソリューションが必要な場合、データ管理プラットフォームはその必要な機能を備えています。それに対して、ファーストパーティの顧客データのみを保存および分析することが主なニーズである場合、CDP を使用すれば必要なデータ ストレージにアクセスでき、他にもいくつか利点があります。

DMP の主な用途は、広告用に顧客を匿名でセグメント化して分類することです。一方、CDP を使用すると永続的な顧客プロファイルを作成できます。つまり、名前、IP アドレス、メール アドレスなど、一意の識別子に基づいて顧客ごとに個別のレコードを 1 つ作成し、個々のレコードでその顧客に関する利用可能なすべてのデータにアクセスできます。

CDP の永続的な顧客プロファイルを構築する機能では、個人を特定できる顧客データにアクセスして整理し、実践的な用途に使用できます。さらに、CDP でファーストパーティ データを整理して DMP に提供し、対象ユーザー プロファイルの決定に使用できます。

CDP でファーストパーティ データをさらに活用する

CDP で DMP の制約を克服します。Dynamics 365 Customer Insights ですべてのソースのファーストパーティ データを統合し、エンゲージメントを最適化して、パーソナライズされたエクスペリエンスを促進するインサイトを発見します。

Dynamics 365 Customer Insights でファーストパーティ データを活用し、すべての顧客に優れたエクスペリエンスを提供するのに役立てる方法をご覧ください。